抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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従業員エンゲージメント(EE)論という概念についての研究が欧米では盛んになりつつあるが,日本においてはその社会科学的な研究が皆無である。本稿では,EE論台頭の背景を明らかにし,その課題を述べると共に,日本企業へのインプリケーションを吟味した。EEとは「組織に貢献しようという従業員の自発的な姿勢・行動」である。EE構築の前提条件,EEの新規性とEE構築の課題・問題点を解明した。結論として,雇用管理,報酬管理,教育訓練・能力開発,労働時間管理,福利厚生制度といった人事労務管理領域におけるバブル崩壊後の動向を俯瞰し,若年者の早期離職問題,雇用保障の崩壊による従業員の動揺,非正規従業員の増大と基幹化,タレント人材争奪戦激化といった直面する課題を指摘した。