抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ケヤキは,一般住宅用でも断面寸法が6寸角以上の製材が使用されていることもあり,実大材を用いた強度データはない。そのため,実大材としての基準強度の妥当性が検証されていない。また,品質あるいは節等の欠点が強度に及ぼす影響についても明らかにされていないため,等級区分法を確立するための基礎データがない。本研究では,ケヤキの実大材を用いて曲げおよび縦圧縮試験を行い,これらの点を検証した。また,無欠点小試験体による強度試験も行い,実大材による試験結果および基準強度値と比較した。実大材を用いた曲げ試験の結果,針葉樹材と同様にケヤキに対しても,目視等級区分法および機械等級区分法が適用可能であることが明らかとなった。ただし,繊維傾斜に関しては,今後さらなる検討が必要である。実大材の曲げおよび縦圧縮試験,無欠点小試験体の各試験結果から,現行のケヤキの基準強度は妥当であることが明らかとなった。(著者抄録)