抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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(ア)補光光源の評価・検討:高自律分散協調型補光システムで利用するための補光光源の評価・検討を行った。トマト生産の3場面(電球型蛍光灯による長期長段穫栽培の補光,冷陰極管蛍光灯による低段密植栽培の二次育苗の補光,看板用照明による低段密植栽培の上方補光)で補光システムを設置・利用可能であると判断できた。そして,電球型蛍光灯は交換が容易で品質が近年向上し,低コスト植物生産に利点が多い光源であると結論できた。(イ)高機能補光システムのための自律分散型ノードの開発と試作:ユビキタス環境制御システム対応の試作補光ノードは,部品原価約3万円で試作できた。作物周辺の光環境を計測しながら補光が必要なタイミングを自律的に判断できるなど,多数の補助機能を持つ低コスト自律分散型超多機能補光制御装置を開発できた。(ウ)上下立体栽培方式トマトの本圃補光試験:上下立体栽培方式トマトの下段の植被内部には屋外の1~14%程度の光しか到達していなかった。光が不足している下段植被内部に電球型蛍光灯を吊り下げ補光した。しかし,コスト的に成立し得る補光強度での本圃生産後半の補光による増収・品質向上を期待することは困難と考えられた。(エ)二次育苗補光試験:上下立体時間差連続栽培方式トマトの二次育苗期間の補光試験を実施した。補光により光環境の変動が抑えられ,PPFに基づいたランプ点灯制御により晴天時の無駄な点灯が抑制できた。1株あたりの補光の総コストは10~20円(平均17.3円)になった。二次育苗での166Wm
-2程度の補光は,苗の成育を明らかに促進させた。(著者抄録)