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J-GLOBAL ID：201302231727133697   整理番号：13A1826544

REBCOコイルの機械的な要因による超伝導特性の劣化

Degradation in the REBCO Coil Performance for Mechanical Reasons

著者 (3件)： 柳澤吉紀 ((独)理化学研究所 ライフサイエンス技術基盤研究センター) ,  柳澤吉紀 (千葉大学大学院工学研究科) ,  前田秀明 ((独)理化学研究所 ライフサイエンス技術基盤研究センター)
資料名： 低温工学  (Journal of Cryogenics and Superconductivity Society of Japan)
巻： 48  号： 4  ページ： 151-156 (J-STAGE)  発行年： 2013年 
JST資料番号： S0846A  ISSN： 0389-2441  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： REBCOコイルの技術的課題である機械的要因による超伝導特性の劣化に関して,エポキシ含浸による特性劣化の要因,ポリイミド電着皮膜絶縁による特性劣化の抑制,およびコイル特性劣化の抑制法について今までに得られた知見について解説した。REBCO線材は多層構造を持つので強い機械的強度の異方性があり,REBCOコイルにエポキシを含浸すると特性劣化が生じる。コイル冷却時の熱応力で線材端部に劈開力が生じ,剥離によりコイル特性が劣化する。脆いポリマーで含浸すると,線材に加わる劈開力を抑制でき,特性の劣化を防止できる。エポキシ含浸では,線材にポリイミド電着皮膜を施すことでエポキシと線材が剥離しやすくなり劈開力を緩和して特性劣化が防止できる。コイルにおける線材の含有率が劇的に向上し,数μm厚の皮膜では,フォルマール被覆のNbTi線材と同レベルの線材占有率が得られる。

シソーラス用語： *超伝導コイル ,  高温超伝導体 ,  *バリウム化合物 ,  希土類元素化合物 ,  金属酸化物 ,  銅化合物 ,  含浸 ,  エポキシ樹脂 ,  ポリイミド ,  高分子薄膜 ,  電着 ,  *層間剥離 ,  機械的強度 ,  劣化 ,  劈開【結晶】 ,  熱応力
準シソーラス用語： REBCO ,  エポキシ含浸 ,  コート線材

分類 (1件)： 酸化物系超伝導体の物性  (BM04023I)

引用文献 (12件)：

• 1) M.N. Wilson: “Superconducting Magnets,” Clarendon Press, Oxford (1983)
• 2) Y. Iwasa: “Case Studies in Superconducting Magnets,” Springer (2009)
• 3) D.C. van der Laan, J.W. Ekin, C.C. Clickner and T.C. Stauffer: “Delamination strength of YBCO coated conductors under transverse tensile stress,” Supercond. Sci. Technol. 20 (2007) 765-770
• 4) E.M. Petrie: “Handbook of adhesives and sealants,” Second edition, The McGraw-Hill Companies, Inc. (2007) 107-112
• 5) T. Takematsu, R. Hu, T. Takao, Y. Yanagisawa, H. Nakagome, D. Uglietti, T. Kiyoshi, M. Takahashi and H. Maeda: “Degradation of the performance of a YBCO-coated conductor double pancake coil due to epoxy impregnation,” Physica C 470 (2010) 674-677

タイトルに関連する用語 (3件)： REBCO ,  要因 ,  超伝導特性