抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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次亜臭素酸(HOBr)は,ヒトの宿主防御システムにおいて,H
2O
2,Cl
-およびBr
-の存在下,好酸球ペルオキシダーゼおよびミエロペルオキシダーゼにより形成され,侵入する細菌に対して防御している。しかしながら,形成されたHOBrは,宿主のDNAおよびその成分に対して障害を与えていると推定されている。グアノシンヌクレオシド(3’,5’-ジ-O-アセチル-2’-デオキシグアノシン)をpH7.4においてHOBrで処理すると,8-ブロモグアニンヌクレオシドの他に,スピロイミノジヒダントイン,グアニジノヒダントイン/イミノアラントイン,デヒドロ-イミノアラントイン,ジイミノ-イミダゾール,アミノ-イミダゾロンおよびジアミノ-オキサゾロンヌクレオシドが生成した。中性条件下での主要産物はスピロイミノジヒダントインで,穏和な酸性条件下ではグアニジノヒダントイン/イミノアラントインであった。全ての産物が,Br
-の存在下,HOClとの反応により生成された。これらの産物は,H
2O
2,Cl
-およびBr
-の存在下,好酸球ペルオキシダーゼあるいはミエロペルオキシダーゼによっても生成した。これらの結果より,ヌクレオチドおよびDNAにおけるHOBrとグアニンとの反応による突然変異生成において,8-ブロモグアニン以外の産物も重要である可能性が示唆された。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.