抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
30年後の生活における鉄道の姿を予想し,それをできるだけ具体的にシナリオとして描くことによって未来の鉄道システムの在り方を検討した。大阪から上京するT氏は,時速400kmの鉄道を選択し,モバイル情報端末化した電気自動車で,駅まで送ってもらう。駅に近づくと電気自動車のモニタに最新の電車運行情報が表示される。駅舎の中ではホームの駅員と役務室とのリアルタイムな情報交換ができる。ホームドア付きのプラットフォームは室内空間化されている。あらゆる路線がネットワーク化され他社路線と相互乗り入れができる。改札口はT氏が身につけている「パーソナルIC端末(PI端末)」で自由に通過できる。ホームまでの案内,乗車後の予約席への案内,席の照明・空調などがアンビエントに調整される。着席と同時に,「案内ロボット」が様々なサービスを提供してくれる。人工知能「AIドライバ」が,列車の運行制御,乗車率の調整,施設・機器のメンテナンスの対応などを行う。フェイルセーフを守りながら車間距離を制御することで信号システムが簡素化されている。未来鉄道プロジェクトの完成のためのインフラファンドの活用が考えられる。未来鉄道のパッケージ型インフラの輸出産業への育成や未来鉄道プロジェクトに関与する多様な主体の調整に関する協議会の役割について述べた。