抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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第1回,第2回では,法の世界に法則や体系があることを紹介した。第3回は法令を取り上げ,条文の探し方を案内する。説明は法律,政令・府省令が中心となる。判例や法的慣習と比べると,法令は規則性のある文章でできており,制定・改正も体系的に行われる。法令調査で厄介なのは「条文が改正されること」である。制定された国の法令は「官報」掲載をもって「公布」される。しかし,改正法令は「○○を××と改正する」と掲載されるのみで,改正部分が反映された(溶け込んだ)条文は,民間の出版社が編集・刊行している各種の「法令集」に掲載される。改正が反映された法令の条文を収録したオールマイティな媒体や検索ツールはない。そのため,法令の条文を探すには,媒体やツールを使い分け,資料に当たってみて条文を確認することになる。電子化の進展により,検索やアクセスが容易な範囲が広がってきている。ざっと調べるには,国立国会図書館の「日本法令索引」が便利である。まずはインターネットで利用できるデータベース(DB)に当たってみよう。「日本法令索引」(http://hourei.ndl.go.jp)は国立国会図書館法第8条により作成されている「法令の索引」である。条文本文は収録していないが,国の法令の沿革と法案の審議経過を収録する。「日本法令索引〔明治前期編〕」(http://dajokan.ndl.go.jp/)も合わせれば明治以降の国の法令の沿革を追うことができる。