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J-GLOBAL ID:201302232710459927   整理番号:13A0342851

光合成の水分解・酸素発生機構の解明に向けて

Towards elucidation of water-splitting and oxygen-evolving reaction mechanism in photosysthesis
著者 (5件):
資料名:
巻: 26  号:ページ: 3-10  発行年: 2013年01月31日 
JST資料番号: L0956A  ISSN: 0914-9287  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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光合成で,太陽の光エネルギーを吸収して水を分解し,酸素とともに,電子とプロトンを発生させている光化学系II膜タンパク質複合体(PS II)の結晶構造を1.9Åの分解能で明らかにした。これまでに報告されていた結晶構造の分解能は3.8-2.9Åの範囲にあり,水分解・酸素発生中心(OEC)として働くMn4Caクラスターとそれを支える配位子群の構造は不確かで,OECを取り巻いて酸素発生の基質となる水や,基質から引き抜かれたプロトンをPS IIの外に運び出すプロトンパスにおける水の構造はまったく不明であった。これに対して今回の1.9Å分解能の構造解析では,OECはMn4CaO5の組成を持ち「歪んだ椅子」の形をしていることが明らかとなり,金属を結びつける5個の酸素原子の内のひとつ(O5)はマイナス1価の水酸化物イオンである可能性が示唆された。また4個のMnの内の1個とCaにそれぞれ2個の水(W1とW2,W3とW4)が配位しており,W2とW3,O5の3個の酸素原子の内の2個の間に新たな酸素-酸素結合が形成されると推定された。プロトンパスについては,酸化還元活性のチロシン残基(Yz)を介した電子移動に共役するプロトン移動経路として,YzからPS IIの外部までつながる水のパスが新たに見いだされた。これらの知見は今後の光合成と人工光合成の研究を一気に加速すると期待される。(著者抄録)
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光合成 
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