抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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わが国の森林面積の約13%を占めるブナ科コナラ属樹木の木材を有効に利用することは国産材の自給率向上につながることが期待できる。本研究では,森林総合研究所が所蔵する日本各地から採集されたコナラ属樹木14種35個体の木材標本を用いて,胸高部位における髄から1~10cmの範囲内での容積密度,道管内こう面積の放射方向の変動を解析した。容積密度は,環孔材の樹種では髄付近で高く,外側に行くにしたがって低くなる傾向を示す個体が多く見られ,放射孔材の樹種は髄から外側にやや増加し,その後減少する個体,髄からほとんど変化のない個体が見られた。放射孔材の密度の変動は道管面積率の変動によるものと考えられた。1個体内での容積密度の変動幅の平均は環孔材を有する樹種では0.082g/cm
3,放射孔材を有する樹種では0.041g/cm
3であった。今回の研究に用いた樹種の中ではウバメガシの容積密度が最も高かった。(著者抄録)