抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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結晶臨界核生成仕事は,W=nΔμ+γAとして,時々書かれる。第1項W
vol=nΔμを,体積項と呼び,第2項γAは,界面張力γを含む表面積項であり,Aは核の面積である。NishiokaとKusaka[J.Chem.Phys.96(1992)5370]は,非圧縮性β相に対する等温Gibbs-Duhemの関係を積分することによって,W
vol=-(p
β-p
α)を書き換え,n=V
β/v
βとΔμ=μ
β(T,p
α)-μ
α(T,p
α)を用いて,W
vol=nΔμを導き出した。ただし,αとβは母相と核生成相を示し,V
βは核の体積,定数v
β相はβ相のモル体積,μ,Tおよびpは,それぞれ,化学ポテンシャル,温度,および圧力を示す。本論文では,Δμ=μ
β(T,p
α)-μ
α(T,p
α)が,一般的に直接測定可能な量ではないことに注意した。本論文では,μ
re-μ
eqに関して,W
vol=-(p
β-p
α)V
βを書き換えた。ただし,μ
reとμ
eqは,(α相とβ相に共通している実数系の化学ポテンシャルに等しい)蓄積化学ポテンシャルと,平衡状態での化学ポテンシャルとする。ここで,量μ
re-μ
eqは,直接測定可能な過飽和である。得られた式は,W
vol=nΔμに似ているが若干異なっていた。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.