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J-GLOBAL ID:201302233477083403   整理番号:13A1017386

ZnOナノ粒子の急性曝露は胎生-仔魚のゼブラダニオにおいて発生毒性,酸化ストレス及びDNA損傷を引き起こす

Acute ZnO nanoparticles exposure induces developmental toxicity, oxidative stress and DNA damage in embryo-larval zebrafish
著者 (5件):
資料名:
巻: 136-137  ページ: 49-59  発行年: 2013年07月15日 
JST資料番号: B0823B  ISSN: 0166-445X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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ナノサイズの酸化亜鉛(ナノZnO)は様々な産業利用及び商業的利用で広く使われている。しかし水生生物や公衆に対するナノZnOの潜在的生物学的リスクを評価するために使える毒物学的情報は不十分である。本研究はゼブラダニオの胚と仔魚におけるナノZnOの発生毒性,酸化ストレス及びDNA障害を調べるとともに,ナノZnOとそれに由来するZn2+の間の関係を確かめるためにナノZnOから遊離するZn2+の毒性も調べた。受精後144時間(hpf)に渡りゼブラダニオの胚をそれぞれ1,5,10,20,50及び100mg/lのナノZnOと6.04mg/lのZn2+に曝露した。144hpfまでゼブラダニオの胚におけるスーパーオキシドジスムターゼ(SOD),カタラーゼ(CAT)及びグルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)の活性,マロンジアルデヒド濃度,酸化障害に関連する遺伝子,活性酸素種(ROS)の発生及びDNA障害について測定した。ナノZnOはゼブラダニオの胚と仔魚に対し投与量依存的な毒性を示すことが分かり,孵化率を低下させ奇形を誘発した。またゼブラダニオの胚に対する急性毒性はZn2+水溶液よりも強かった。50及び100mg/lのナノZnO曝露でROSの発生が有意に増加した。単細胞ゲル電気泳動によりゼブラダニオのDNA障害を評価したところ,ナノZnO濃度の増加に伴いDNA障害も増大した。さらにBcl-2などのROS生成に関与する及び,Nqo1などの酸化障害に応答する,さらにGstp2などの抗酸化応答エレメントに関連するミトコンドリア内膜遺伝子の転写発現がナノZnO処理グループで有意に低下した。しかしナノZnOはROS生成に関与するUcp2の転写発現を増加させた。以上のことからナノZnOはゼブラダニオの胚に対する発生毒性,酸化ストレス及びDNA障害をもたらすが,溶存Zn2+はナノZnOの毒性のほんの一部に寄与しているに過ぎないと結論した。ナノZnOの有害影響がゼブラダニオの胚に対する毒性の重要な機構で有るかもしれない。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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動物に対する影響  ,  塩基,金属酸化物  ,  金属及び金属化合物の毒性 

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