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J-GLOBAL ID：201302234170514063   整理番号：13A1055550

都市廃水システムにおける銀ナノ粒子の動態および変換

Fate and transformation of silver nanoparticles in urban wastewater systems

著者 (9件)： KAEGI Ralf (Eawag, Swiss Federal Inst. of Aquatic Sci. and Technol., UEberlandstrasse 133, CH-8600 Duebendorf, CHE) ,  VOEGELIN Andreas (Eawag, Swiss Federal Inst. of Aquatic Sci. and Technol., UEberlandstrasse 133, CH-8600 Duebendorf, CHE) ,  ORT Christoph (Eawag, Swiss Federal Inst. of Aquatic Sci. and Technol., UEberlandstrasse 133, CH-8600 Duebendorf, CHE) ,  SINNET Brian (Eawag, Swiss Federal Inst. of Aquatic Sci. and Technol., UEberlandstrasse 133, CH-8600 Duebendorf, CHE) ,  THALMANN Basilius (Eawag, Swiss Federal Inst. of Aquatic Sci. and Technol., UEberlandstrasse 133, CH-8600 Duebendorf, CHE) ,  KRISMER Jasmin (ETH Zurich, Lab. of Organic Chemistry, 8093 Zurich, CHE) ,  HAGENDORFER Harald (Empa, Swiss Federal Laboratories for Material Sci. and Technol., UEberlandstrasse 133, CH-8600 Duebendorf, CHE) ,  ELUMELU Maline (Eawag, Swiss Federal Inst. of Aquatic Sci. and Technol., UEberlandstrasse 133, CH-8600 Duebendorf, CHE) ,  MUELLER Elisabeth (Electron Microscopy ETH Zurich (EMEZ), 8093 Zurich, CHE)
資料名： Water Research  (Water Research)
巻： 47  号： 12  ページ： 3866-3877  発行年： 2013年08月01日 
JST資料番号： B0760A  ISSN： 0043-1354  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 金属銀ナノ粒子の今日の主要な適用分野である繊維製品および化粧品から廃水への銀ナノ粒子(Ag-NP)の放出は不可避である。下水道および下水処理場(WWTP)における変換および除去プロセスは,WWTPの排出水および肥料として消化スラッジの使用によってAg-NPの水生および陸生環境への影響を決定する。従って,著者らは下水道およびWWTPにおけるAg-NPの挙動を明らかにする実験を行なった。主要な幹線下水道5kmにAg-NPを添加して,Ag-NPの予想移動時間に従って500m,2400m,および5000mで40サンプルの廃水を採取した。測定したAg濃度と体積流量との積から誘導したAgのマスクロージャーは,下水道バイオフィルムへの大きな損失無しにAg-NPの移動が効果的であることを示した。Ag-NPはバッチ実験で生廃水と反応して,5時間の反応時間後におおよそ15%が硫化することをX線吸収分光分析(XAS)で明らかにした。しかし,酸揮発性硫化物(AVS)濃度はバッチ実験(3μM;添加した2μM Agを硫化するのに十分)と比べて下水道(100μM)でかなり大きく,下水道における硫化の程度が大きい可能性があった。著者らはさらに活性スラッジのバッチ実験で,クエン酸塩またはポリビニルピロリドンで被覆した10nmおよび100nmのAgおよび金(Au)-NPの除去効率を研究した。Ag-およびAu-NPのサイズおよび被覆に関係なく除去効率が極めて大きい(~99%)ことを得て,粒子タイプがNP除去程度に関して重要性が小さいことを確認した。著者らは硫化反応速度がサイズに強く依存することを見出した。廃水流路へ排出されたAg-NPが下水道において種々の程度に硫化されて,効果的にWWTPに輸送されると結論した。Ag-NPの硫化はWWTPにおいて継続するが,Ag-NPのサイズに主に依存して完全ではないと考えられた。WWTPにおける極めて大きな除去効率はAg-NP質量流のほとんどを消化槽へ迂回させて,Agの少量だけが表面水に放出されると考えられた。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *廃水処理 ,  システム ,  *ナノ粒子 ,  下水道 ,  硫化 ,  スペシエーション ,  カルボン酸エステル ,  カルボン酸塩 ,  ポリカルボン酸 ,  脂肪族カルボン酸 ,  ポリビニルピロリドン ,  表面処理 ,  表面改質 ,  消化槽 ,  表面水 ,  廃水処理水 ,  粒度依存性 ,  反応速度 ,  生物膜 ,  下水処理施設 ,  重金属汚染 ,  活性汚泥
準シソーラス用語： 活性スラッジ ,  クエン酸塩 ,  金属スペシエーション ,  *銀ナノ粒子 ,  除去効率 ,  *都市廃水処理 ,  *動態解析 ,  廃水処理システム

分類 (2件)： 重金属とその化合物一般  (SB05021R) ,  下水道工学,廃水処理一般  (SC03010E)

タイトルに関連する用語 (3件)： 都市 ,  廃水 ,  銀ナノ粒子