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J-GLOBAL ID：201302234441901270   整理番号：13A1324396

高純度化技術 イオン液体の溶媒としての利点と物性に及ぼす不純物の影響

著者 (4件)： 下村拓也 (日本大 工) ,  児玉大輔 (日本大 工) ,  牧野貴至 (産業技術総合研 コンパクト化学システム研究セ) ,  金久保光央 (産業技術総合研 コンパクト化学システム研究セ)
資料名： 分離技術
巻： 43  号： 4  ページ： 210-213  発行年： 2013年07月31日 
JST資料番号： L2100A  ISSN： 1343-7860  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： イオン液体は,カチオンとアニオンのみから構成される常温で液体状態となる塩のことである。室温近辺で蒸気圧がほぼゼロになること,熱的・化学的に安定で液体温度範囲が広いこと,電気化学的にも安定で,電気伝導性が高いこと,カチオン・アニオンの組み合わせによって,無数のイオン液体を合成できることなど,従来の有機溶媒にはない様々な特徴を有している。イオン液体は,従来の有機溶媒と比べて極性が高く,例えば液液抽出の分野では,イミダゾリウム系イオン液体を抽出溶媒として用いる水溶液中の金属イオンの抽出が検討されており,さらにイオン液体を生体触媒反応の溶媒として用いる研究も行われている。またイオン液体は二酸化炭素などの酸性ガスを選択的に物理吸着することも明らかにされている。イオン液体には合成過程の未反応原料が不純物として含まれており,それらはイオン液体の物性やイオン液体を溶媒として用いる反応に大きく影響を与えており,その対策が重要である。

シソーラス用語： *イオン液体 ,  純度 ,  *溶媒 ,  *不純物 ,  *抽剤 ,  液液抽出 ,  作用 ,  触媒反応 ,  *物理吸着 ,  二酸化炭素 ,  メタセシス ,  水分 ,  粘度 ,  フルオロリン酸塩 ,  溶解度 ,  アニオン
準シソーラス用語： ヘキサフルオロホスファート ,  高純度 ,  生体触媒反応

分類 (1件)： 融解塩  (CB05050R)

物質索引 (5件)： 1-オクテン ,  1-ブチル-3-メチルイミダゾリウム ,  1-メチルイミダゾール ,  1-メチル-3-エチルイミダゾリウム ,  TFSA

引用文献 (15件)：

• 1) Chun, S.; Dzyuba, S.V.; Bartsch, R. A. Anal. Chem., 2001, 73, 3737-3741.
• 2) Shimomura, T.; Tabata, M.; Nishimoto, J. J. Porphyrins Phthalocyanines, 2009, 13, 849-853.
• 3) Sheldon, R.A.; Madeira, R.; Lau, R.M.; Sorgedrager, M.J.; van Rantwijk, F.; Seddon, K.R. Green Chem., 2002, 4, 147-151.
• 4) Lozano, P.; de Diego, T.; Carrie, D.; Vaultier, M.; Iborra, J.L. Chem. Commun., 2002, 692-693.
• 5) Itoh, T.; Akasaki, E.; Kudo, K.; Shirakami, S. Chem. Lett., 2001, 262-263.

タイトルに関連する用語 (6件)： 高純度化 ,  イオン液体 ,  溶媒 ,  利点 ,  物性 ,  不純物