抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マツ材線虫病はしぶとい。マツ枯れの病原線虫が発見されてから約40年が経過し,防除技術の開発がおこなわれ,天敵の探索や抵抗性マツの選抜育種,発病機構についての基礎研究は進み,被害の軽減が期待されたが,防除技術の発展と現実とのギャップもあり,一部では成効している(秋田)ものの,防除はうまくいっていない。マツ材線虫病がしぶとい理由は,1)阻止することが極めて難しい外来の伝染病であること,2)社会の誤解。伝染病であるという認識がなく,甘く見すぎること,3)防除の戦略,戦術があやまっていること。などがあげられる。ここでは,侵入病害の特徴,誤解と侮りの原因,戦術と戦略等についてのべ,課題解決の方法と経験者・研究者の役割について考えてみた。