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J-GLOBAL ID：201302236131868551   整理番号：13A0683442

ポリマ壁がフレキシブルツイストネマチック液晶素子の液晶配向に及ぼす影響

著者 (6件)： 坂井恒雄 (東京理大) ,  藤掛英夫 (NHK 放送技研) ,  古江広和 (東京理大) ,  佐藤弘人 (NHK 放送技研) ,  藤崎好英 (NHK 放送技研) ,  山本敏裕 (NHK 放送技研)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 C  (IEICE Transactions on Electronics (Japanese Edition))
巻： J96-C  号： 4  ページ： 55-61  発行年： 2013年04月01日 
JST資料番号： S0623C  ISSN： 1345-2827  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： プラスチック基板の間隔を保持するため格子状ポリマ壁を形成したフレキシブル液晶素子において,ポリマ壁の形成過程が液晶の分子配向に及ぼす影響を,液晶の温度相転移挙動の観察から明らかにした。90°ツイストネマチック液晶内に液晶性モノマを混合して紫外線のパターン露光を行うことで,ねじれた分子配向のポリマ壁を形成した。この場合,モノマ濃度が高いほどポリマ壁付近の液晶の配向秩序性は低下した。また,ポリマ壁の重合温度の上昇により,液晶の配向秩序性の低下や相転移時における液晶ドメインの微細化が認められた。次に,一方の基板をはがしてポリマ構造を観察した結果,モノマ濃度が高いほど,ポリマ壁以外の領域(表示部)へのポリマ繊維の析出が増加した。これらの結果により,ポリマ壁形成時に形成されたポリマ繊維が,表示部における液晶の相転移挙動や電気光学特性を大きく左右することが明らかになった。(著者抄録)

シソーラス用語： *分子配向 ,  *ネマチック相 ,  フレキシブル基板 ,  *フラットパネルディスプレイ ,  プリント基板 ,  相転移 ,  *配向秩序 ,  高分子薄膜
準シソーラス用語： *液晶配向 ,  *ねじれネマチック液晶 ,  プラスチック基板 ,  液晶相転移

分類 (2件)： 表示機器  (NC06030Q) ,  ネマチック相  (BK03020W)

引用文献 (10件)：

• H. Fujikake, H. Sato, and T. Murashige, ”Polymer-stabilized ferroelectric liquid crystal for flexible displays,” Displays, vol.25, pp.3-8, 2004.
• S.J. Jang, J.H. Kim, J.H. Bae, Y. Choi, H.R. Kim, J.H. Kim, S. Shin, and J.-H. Kim, ”Tight bonding of two plastic substrates for flexible LCDs,” SID Dig, pp.653-656, 2007.
• N. Yamada, S. Kohzaki, F. Funada, and K. Awane, ”Axially symmetric aligned microcell (ASM) mode: Electro-optical characteristics of new display mode with excellent wide viewing angle,” J. SID, vol.3, no.4, pp.155-158, 1995.
• Y. Kim, J. Francl, B. Taheri, and J.L. West, ”A method for the formation of polymer walls in liquid crystal/polymer mixtures,” Appl. Phys. Lett., vol.72, pp.2253-2255, 1998.
• T. Murashige, H. Fujikake, H. Sato, H. Kikuchi, T. Kurita, and F. Sato, ”Polymer wall formation using liquid-crystal/polymer phase separation induced on patterned polyimide Films,” Jpn. J. Appl. Phys., vol.43, no.12B, pp.L1578-L1580, 2004.

タイトルに関連する用語 (3件)： ポリマ ,  液晶素子 ,  液晶配向