抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,東日本大震災と仮設商店街の展開に関し,岩手県大槌町の大槌北小福幸きらり商店街の挑戦と課題について報告した。先ず,地域性の特徴に関し,釜石のベッドタウンとしての性格が非常に強いことを報告した。次に,被災状況と仮設商店街の設置に関し,大槌町の人的被害は,死亡797人,行方不明者437人となっていることを報告した。更に,交流拠点としての仮設商店街に関し,平成23年12月にオープンしてから,福幸きらり商店街は地元の人びとと外部から訪れるボランティアや応援団をつなぐ場所となっていることを報告した。加えて,本設に向けての課題に関し,テナント型の共同店舗の必要性が高まりつつあることを報告した。最後に,潜在的なスプロール問題に関し,交通不便な山間部に住居を配置すると当然不便が生じるのを,いかに解消するかが課題となっていること,福幸きらり商店街が高齢化問題,地域の人口減少問題を抱えながらも,新たに「交流拠点」としての性格を持つようになっていること,多方面手法を視野に入れた地域経営と地域の社会問題解決の議論が期待されていることを報告した。