抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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広帯域ゲイン変動を伴う閉ループのqm安定条件について新たな安定性解析手法を用いて検討した。線形閉ループ系において,ゲインが不規則に変動するために安定性が問題になる場合がある。本研究では,広帯域ゲイン変動を伴う閉ループを対象とし,具体的には,不規則ゲインの変動が白色雑音とみなせる程度に不規則性の高い場合を考えた。目的は,システムの構造とゲイン変動特性の特殊性のもとで,安定性に関する精密な結果を得ることである。本論文では,白色雑音を含む線形閉ループ系において伝達関数が急峻な遮断特性を持つ場合を考え,閉ループ系という構造を利用することにより,qm安定条件が伝達関数に対する条件として与えられることを示した。すなわち,伝達関数の2-ノルムが1より小さいことが閉ループ系のqm安定に対する必要十分条件であることを示した。この条件は,確率1の安定も保証する。