Vinciスラスト・チャンバーの開発と試験状況

HAESELER Dietrich; HAIDINGER Frank; BRUMMER Ludwig; HAEBERLE Juergen; LUGER P.

文献

J-GLOBAL ID：201302237069464429 整理番号：13A0043913

Vinciスラスト・チャンバーの開発と試験状況

Development and Testing Status of the Vinci Thrust Chamber

出版者サイト複写サービスで全文入手
高度な検索・分析はJDreamⅢで {{ this.onShowJLink("http://jdream3.com/lp/jglobal/index.html?docNo=13A0043913&from=J-GLOBAL&jstjournalNo=W2308A") }}

著者 (5件)： , , , ,
資料名：
巻： 48th Vol.7 ページ： 6514-6528 発行年： 2012年
JST資料番号： W2308A 資料種別：会議録 (C)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

欧州ESAプログラムで開発中の上段ロケット用Vinciエンジンの,特にスラスト・チャンバーの設計,開発,試験状況と結果を報告した。初めに推力180kN/比インパルス465秒等のエンジン仕様とカルダン-インジェクター/着火システム-チャンバー本体-ノズル延長部等の構成と構造を説明した。極低温水素によるチャンバー冷却/燃焼排ガス熱エネルギーの再生回収と水素エキスパンダー・サイクルによる液体酸素ターボポンプ駆動,銅合金(CuAgZr)ライナーとNiシェルを用いた324コの冷却チャネル付きチャンバー壁面等の特長と設計について述べた。次にチャンバー・レベルの噴霧試験,着火試験,構造の固有振動試験,耐デトネーション衝撃安定試験等について述べ,チャンバ総圧~インジェクタ混合比範囲での計35回/2605秒に及ぶ水素再生冷却試験の結果を示した。水凝縮発生条件,チャンバー内一様性の確認に加えて,チャンバー圧力と混合比を変えた48回/4808秒のホットサイクル試験および人為的クラックや凹みに対する試験により耐久性と構造健全性を確認した。さらに180kN基準推力条件より混合比増加条件と130kNの部分的推力条件とを合わせたエンジンレベル試験により,酸素/水素燃料比7.8前後での水凝縮の発生条件が分かり,また供試5チャンバの内の3チャンバーで設計要求寿命1340秒,熱サイクル5回を越える耐久性,および燃焼ガスから水素への設計値±設計余裕範囲の伝熱量を確認できた。今後,セラミック・ノズルの開発等を行って2017年に第一回飛行予定と述べた。

, , , ,
, ,

ロケットエンジン

, , , ,

前のページに戻る