抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論は「京」コンピュータのような大型並列計算機を利用した地震動と地震応答のシミュレーションの現状を解説する。大型並列計算機には万単位の計算ノードを効率的に利用するプログラムの開発が必要となる。このようなプログラムが開発されれば,地殻や地盤の詳細な解析モデルを使うことで,従来とは桁違いの時間・空間分解能を持つ地震動のシミュレーションを行うことができる。大型並列計算機を利用した地震動のシミュレーションでは,実測された地震動の再現が試みられている。大型並列計算機を利用することで,構造物の地震応答シミュレーションでも,より高い空間分解能で地盤と構造物の相互作用を解析したり,損傷・破壊の過程を解析したりすることができるようになる。更なるプログラム開発は必要となるが,詳細な解析モデルを使った多数の地震シナリオに対する地震応答シミュレーションが短時間で実行できるようになると,想定外の被害をなくすことにつながることが期待される。(著者抄録)