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J-GLOBAL ID:201302237686432526   整理番号:13A1400132

味覚受容体パラログがショウジョウバエにおける速やかな温度忌避行動を制御する

A gustatory receptor paralogue controls rapid warmth avoidance in Drosophila
著者 (9件):
資料名:
巻: 500  号: 7464  ページ: 580-584  発行年: 2013年08月29日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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温度への行動反応は生存に非常に重要であり,動物では昆虫からヒトまで,特定の温度に対する強い選好性が見られる。温度選好性は,短期的には有害な温度環境からの忌避行動を,長期的には最適な体温の維持を促すが,その分子レベルや細胞レベルの基盤についてはほとんど分かっていない。最近の研究では,ショウジョウバエ(Drosophila)の温度選好性について,体内と末梢の温感センサーのどちらに重要性を置くかによって,見解の相違が生じている。本研究では,温度選好性は単一の応答ではなく,さまざまな状況に関連する複数のシステムによってもたらされることを示し,これらの見解を1つにまとめる。我々は以前に,一過性受容体電位チャネルTRPA1が体の内部で働き,緩い温度勾配にさらされたハエでゆっくりと発現する選好応答を制御することを見いだした。今回我々は,急な温度勾配にさらされたハエで見られる急速な応答はTRPA1を必要とせず,味覚受容体GR28B(D)が末梢の温度センサーを介してこの行動を引き起こすことを見いだした。味覚受容体は大きな遺伝子ファミリーで,昆虫の味覚や嗅覚に関して広く研究されており,昆虫病の媒介者による宿主探しに関与するとされているが,これまで温度感知に関与するとは考えられていなかった。分子レベルでは,GR28B(D)の誤発現はさまざまな種類の細胞に温度感受性を与えるため,これは温度センサーであると考えられる。以上の結果は,新規のタイプの温度感知分子を明らかにしており,この小さな外温動物で末梢と内部の温感センサー間に機能的差異があることを示している。この差異は,より大きな内温動物の体温調節システムと類似している。今回観察されたように,特定の温度に反応する複数の異なる分子を使用することは,その動物独特の温度感知応答の独立した調整を容易にしているのかもしれない。Copyright Nature Publishing Group 2013
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