抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ショウガの根茎腐敗病は,病原菌が土中で生き残り土壌伝染する場合と,種根茎の組織の中に菌糸が潜伏していて伝染する場合がある。前者の場合,土壌消毒した後に植えることで防除対策が可能であるが,後者の場合,種根茎消毒用の登録殺菌剤がなく,温湯消毒(45°C・30分)が唯一有効な方法となっている。植え付け用の種根茎の大きさは100~200gと大きく,1haの植え付けに3~5トンの種根茎が必要となる。栽培面積が10haに植え付ける種根茎を温湯消毒する場合を考えると,一度に100kgの処理ができる温湯消毒機を使っても,消毒し終えるのに3~4週間かかる。ここでは,消毒作業に時間を要するという温湯消毒の難点を解決するため,5~10分の温湯処理でも効果的に消毒できる温度条件の検討を行った。検討の結果,50°C,10分の温浴処理が最も消毒効果が高く,処理時間は従来の3分の1に短縮できることが明らかとなった。