抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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通常会話音声から話者認識を行う手法として,1秒程度の時間幅でのパワースペクトルを特徴項目として,RT法によって解析する手法を検討した。”なりすまし詐欺”の被害をなくすためには,電話で通話している相手を自動で判別するシステムが有効である。そこで,本研究では,会話音声に含まれる個人の特徴は,フォルマントに見られる周波数構造とその時間的な変化に現れるものであると考え,音声波形の周波数的な特徴(パワースペクトル)をMTシステムによって解析した。また,解析には,特徴項目や音声データの数が多いこと,実際の運用において単位空間は話者ごとに作成する必要があること,すべての特徴項目の単位が無次元,同一であることなどを考慮してRT法を使用した。実際の音声データにより本手法の有効性の検証を行った。その結果,本手法は現時点での精度が不十分でありながら,話者認識の実現可能性を示すことができた。