抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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環境の状態は時々刻々と変化するものであり,ヒトや動物は経験を通して現在の状態から将来の状態を予測する。近年の脳機能イメージングの研究によって,ある状態から別の状態への遷移確率が脳内で符号化されていることが示唆されている。しかしながら,そのような遷移確率がどのように学習されているかは分かっていない。我々はヘブ則に基づいたシナプス学習則によって,神経回路モデルが状態遷移確率を学習し,将来の状態を予測することを解析計算と数値シミュレーションを用いて示す。ランダムドット刺激での方向弁別課題を模したシミュレーションにおいては,我々のモデルニューロンはサルの外側頭頂間野のニューロン活動と同様の活動を示すことが分かった。また,生体内で実装されていると想定されている適格度トレースを学習則に導入することは,学習と予測に有用な影響を与えることを示した。(著者抄録)