抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
カブラヤガ幼虫の圃場への侵入を防ぐための障壁に必要な地上部の高さと土中の深さについて,20°C,16L8Dの室内条件で調査した。体長が異なる(緊縮状態で1.5cm~3.8cm)カブラヤガ幼虫を用いて,高さ3cm,4cm,5cmの障壁の通過割合を調べたところ,体長が長いほど高い障壁を越えることができた。終齢初期で体長が約3cm(緊縮状態で2.5~3.4cm)の幼虫の通過を阻止するための障壁の長さは,垂直面では5cm,45°斜面では7cmの長さが必要であった。また,終齢初期の幼虫の地中からの侵入を1日間防ぐためには,10cm程度の深さの障壁が必要であり,この深さでも7日間あれば通過できる個体が17%みられた。終齢初期の幼虫は,餌のない状態でも一定期間で蛹にまで成長することができたが,餌がある場合に比べ生存率と蛹重が低下した。これらの結果から,圃場において農業用フィルムの再利用を想定した簡易な障壁による幼虫侵入阻止法を考察した。(著者抄録)