抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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カエル類の生息に望ましい水田畦畔の管理手法について検討するため,草刈り機を用いた畦畔管理によるヌマガエルの食性への影響評価を目的とした。コドラート調査による餌動物の生息状況および嘔吐法によるヌマガエルの胃内容物を草刈区と伸長区で比較した。餌動物の構成は2区間で異なったが,その総個体数は変わらなかった。ヌマガエル胃内容物の総個体数および湿重量は草刈区の方が大きく,また動物群の構成が異なった。この理由は,ヌマガエルは地表付近で採餌するため,草刈り時に倒伏した植物体の上部や折り重なった茎や葉の隙間もヌマガエルが利用できるようになり,いくつかの動物群の捕食機会が増加したためであると考えられる。本調査地区のように刈った草を放置している畦畔では,草刈り機での畦畔管理によってヌマガエルの餌資源は減少しないと考えられた。(著者抄録)