抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マルトース結合蛋白質(2005),グアニン酸キナーゼ(2007)の研究に続き,Renilla reniformisからのルシフェラーゼ(RLuc)の活性をこの酵素に付属したDNAばねで制御する実験を報告した。5′及び3′修飾30マーDNA(A及びB)を準備し,A+Bに相補的な60マーCAGCTGCTTGGATGGTACCGTGGACTCCXYZCAGCAACTCACGGTCTAGGCTCCACACTC,及び,その1塩基および3塩基が異なるDNA(XYZ=TGC,TTC,及びATT)を調製した。Bの5′末端はあらかじめAとの連結を可能にする修飾を施した。方法は一本鎖DNAオリゴマーを両端で共有結合的に酵素の二つの特異的部位に付着させた酵素-DNAキメラを合成し,相補的鎖はの混成でDNAを硬くして酵素に機械的ストレスを与える,というものである。A及びBをアームとしたRLucの2アームキメラそのまま,及び,AB連結後に60マーDNAによる混成でそれぞれニック有り及び無しの二本鎖60マーを調製した。ニック解消は機械的ストレスを大きくした。これらの結果はこのDNAばねを通じて課した機械的ストレスが酵素の人工的制御のため,及び,これらの分子のメカノケミカル結合の定量的研究に実に一般的な方法であることを確立した。さらに感受性分子プローブとしてのルシフェラーゼ構築物の概念実証を示した。融解曲線分析無しのSNP検出だけではなく,容易な,一段階の均一なアッセイにおける特異的DNA標的配列を検出することも示した。