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J-GLOBAL ID:201302241605056352   整理番号:13A1146111

定量的プロテオミクス分析はAlexandrium tamarense複合種(渦鞭藻類)における進化的多様性と種特異的ペプチドを明らかにする

Quantitative proteomic analysis reveals evolutionary divergence and species-specific peptides in the Alexandrium tamarense complex (Dinophyceae)
著者 (6件):
資料名:
巻: 86  ページ: 85-96  発行年: 2013年06月28日 
JST資料番号: T0073A  ISSN: 1874-3919  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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Alexandrium tamarense/catenella/fundyense複合種は,世界中の有害な藻類の異常発生と麻痺性貝中毒の主要な原因生物である。しかし,A.tamarense複合種の分類については論議を呼んでおり,複合種内の進化関係は不明である。この研究は二次元蛍光差ゲル電気泳動(2-D DIGE)法を使って,地理的に異なる地方から収集したA.tamarense複合種の蛋白質プロフィールを比較し,MALDI-TOF/TOF質量分析を使って種特異的なペプチドを同定した。その結果,Alexandriumの3つの形態型は,30~40%の蛋白質を共有するが,かなり異なった蛋白質発現パターンを示した。しかし,地理的に異なる地方から得られた種内の生態型では,2,3の蛋白質は量的な変化を示したものの同じ発現パターンを示した。いくつかの蛋白質,すなわちリブロース-1,5-ビスリン酸塩カルボキシラーゼ オキシゲナーゼII型,色素体蛋白質NAP50,メチオニンS-アデノシルトランスフェラーゼ,及びペリジニン-クロロフィルa-結合蛋白質は,2-D DIGEで同定され,そのゲル上で等電点,又は分子量の異なるシフトパターンを示した。この結果は,これらの蛋白質のアミノ酸変異及び/又は翻訳後修飾が生じたことを示している。A.tamarense複合種のリブロース-1,5-ビスリン酸塩カルボキシラーゼ オキシゲナーゼの種特異的なペプチド質量フィンガープリントとアミノ酸配列が調べられ,その酵素に生じたアミノ酸置換が確認された。この研究の結果から,A.tamarense複合種においてプロテオミクスのレベルで進化的多様化が生じたこと,そして,種特異的なペプチドが3つの形態型を識別する有望なバイオマーカーとして使用できることが示唆された。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
進化論一般  ,  植物分類学  ,  分子・遺伝情報処理 

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