抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
トヨタ自動車(株)は,照明・空調をターゲットにライン工場の面積と高さを縮小して,工場のコンパクト化を行うとともに,最小限の動力で自動化する省エネ設備を自ら開発した。組立ラインのCO
2排出量は,照明・空調が全体の85%を占めている。照明・空調を減らすための工場全体の縮小策として,車を縦でなく横に流すことでラインの短縮を図り,更に車を天井から吊るすのではなく,床置き式を採用することで建屋高を下げた。その結果,工場建屋容積の約50%を縮小することに成功し,照明・空調によるCO
2排出量の30%削減(原油換算:1.1万kL)に成功した。省エネ設備開発事例は次の通りである;(1)Frアクセル締付設備(動力レス):締付工具を重量サポートに吊り下げ,その根元にスプリングを取り付けただけでバランスすることにより,省エネで環境に優しいだけでなく,作業台車に直接取り付けられるため,工程変更時の移動が容易になった。(2)Frアクセル移載機(動力レス・置きポン):従来は,工場の梁からレールをサポートとし,電動ホイストを使うのが一般的であったため,設備重量は600kgであった。一般的なショックアブサーバーと重量切替のからくりを駆使して,設備重量を36kgに抑えることにより,1台あたり年間0.2t排出していたCO
2排出量をゼロにできただけでなく,置きポン化を実現したことで,製作・設置費用も1/3に抑えることができた。