抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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リソスフェアにおける自然の応力状態は鉛直荷重とポアソン比から成り,更に付加的な水平方向の圧縮と展張(各々Δσ
HとΔσ
Tで表記)が,この重力による応力場に重ねられていると考えられる。結果としての応力状態は各々σ
1,σ
2,σ
3と表記される最大,中間及び最小応力で構成される。応力比はΦ=(σ
2-σ
3)/(σ
1-σ
3)で与えられる。走向移動断層作用地域と展張応力地域の各々で,Φ若しくは1/Φと鉛直荷重との間の線形関係が見出された。線形関係の傾斜と切片とは,各々付加的な水平応力と平均的古代地表面の水準とを反映している。応力比は断層の滑りデータの応力テンソルインバージョンから求めることが出来る。求められた平均的古代地表面の水準と堆積時の構造のそれとから,5つ以上の走向移動断層作用若しくは展張エピソードが,バレミアンからコニアシアン期に渡るT1イベントの間に起きたことが分かる。共軸断層エピソードが同じ展張作用と共存することは,走向移動断層作用と展張エピソードの繰り返しを意味するのかも知れない。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.