抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,2013年7月に施行された原子力発電所の新しい規制基準について,その概要を紹介した。具体的には,まず,新規制基準の前提として原子力規制委員会が定めた安全目標について述べた。次に,新規制基準の構成と内容を従来の規制基準と比較しながら説明した。ここでは,新規制基準では,地震や津波などに対する設計基準が大幅に強化されたこと,炉心損傷などの重大事故への対策規制が新たに設けられたこと,意図的な航空機衝突などのテロへの対策規制が新設されたこと-等を述べた。続いて,原子炉等規制法の改正に伴い導入された「運転期間延長制度」を取りあげ,その内容について説明した。また,新規制基準の下で出された原子力発電所の適合性審査をめぐる申請状況を報告した。最後に,原子力発電所の安全性向上に向けて設立された民間の組織である「原子力安全推進協会」を紹介したほか,学協会の規格基準類の活用による安全対策仕様の具体化について述べた。