抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「連鎖の置き換え」と「歯車式プーリー」を紹介した。連鎖を定義し,四節回転連鎖と呼ばれる基本となるリンク機構(連鎖)を示し,「てこクランク機構」と「両てこ機構」の動きを説明した。リンク機構(連鎖)自体には変更を与えないで,固定するリンクの場所を変更することで,機構自体を変化させなくともその動きが変化することを「連鎖の置き換え」と呼ぶことを説明した。別の視点からは,「連鎖の置き換え」とは「からくりの動きを相対的に考えること」と表現できる。その具体的な確認方法を説明した。「プーリー(pulley)」とは滑車(溝のついた車輪)のことで,ロープや鎖を滑らかにすべらせて向きを変える装置である。マドリッド手稿I(9ページ・表)に描かれたスケッチの4つのプーリーの配置とプーリーへのロープの巻き付きに基づいてロープの向きの変更とロープに動力を与える働きを説明した。別のスケッチから,裏側に取り付けた歯車のようなプーリーとプーリーに取り付けられたハンドルによって歯車式プーリーがお互いに反対方向に回転し,ロープを挟んで動かすことによる増力する工夫を説明した。人力エレベーターとして働く歯車式プーリーの復元模型を紹介した。