抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本の水産物の輸出は,1980年代に数量,金額ともピークを迎え,その後減少したが2000年以降は上昇傾向にある。一方,輸入では,1990年代までに急激に増加したが,2000年以降は減少傾向を示している。食用向けの水産物においては,輸出数量の増加により輸出金額も増加させてきたが,魚介類の加工品においては,輸出数量ではなく,平均単価の上昇が輸出金額増加に寄与している。冷凍のサバ,シロザケ等,冷凍のサンマ,冷凍のカツオ,冷凍のスルメイカの5品目が,エジプトなどに輸出される食用向けの水産物の8割を占めている。一方,中国などに輸出される魚介類の加工品では,干しナマコを含む水産無脊椎動物の調整品が顕著な伸長をみせている。世界的に水産物の食用需要が強まり,その平均価格は大きく上昇している。中長期的に水産物需要の増大が続くと予想されるため,多方面からの海外の水産物需要の動向の把握と情報収集が重要であろう。