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J-GLOBAL ID:201302243047436324   整理番号:13A0237674

脳発達期に母体をn-3系脂肪酸欠乏食にすると,ラットの雄性子孫のその後の生存期間においてストレスに対する視床下部-下垂体-副腎軸の過剰な応答とうつ病や不安の行動指標を誘発する

Exposure to a maternal n-3 fatty acid-deficient diet during brain development provokes excessive hypothalamic-pituitary-adrenal axis responses to stress and behavioral indices of depression and anxiety in male rat offspring later in life
著者 (2件):
資料名:
巻: 24  号:ページ: 70-80  発行年: 2013年01月 
JST資料番号: E0597B  ISSN: 0955-2863  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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脳内のドコサヘキサエン酸(DHA,22:6n-3)は,脳の発達期に急速に蓄積し,正常な神経機能に必須である。本研究の目的は,脳の発達期がその後の生存期間のストレス応答において,DHA欠乏により視床下部-下垂体-副腎(HPA)軸の調節不全となる重要な時期であるかどうかを評価することとした。ラットに,n-3系脂肪酸欠乏食もしくはそれにn-3系脂肪酸として適量の魚油を添加した食餌のいずれかを,胎児期から離乳期の生後3週齢までの離乳前期間もしくは生後3週齢から10週齢の離乳後期間に与えた。離乳前期間にn-3系脂肪酸欠乏食を与えた結果,離乳時に,視床下部のDHAレベルが顕著に減少し,雄性子孫の体重が減少した。離乳前期間のDHA欠乏は,拘束ストレスによる結腸温度と血清コルチコステロン値の変化を増加および延長化し,その後の生存期間において,GABAAアンタゴニストに誘発される心拍数の変化に著しい増加を引き起こしたり,強制水泳テストにおけるうつ様行動とプラス迷路テストにおける不安様行動を増強させたりする。これらの作用は,離乳後期間にn-3系脂肪酸欠乏食を与えた雄ラットでは見られなかった。これらの結果より,脳の発達期は,その時期のDHA欠乏により成獣期においてストレスに対する過度のHPA応答およびうつ病や不安の行動指標の上昇をもたらす重要な期間であることを示唆している。著者らは,脳発達中の視床下部のDHA欠乏によるこれらの効果が,GABAA受容体媒介性のメカニズムに関係するかもしれないことを提案する。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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食用油脂,マーガリン  ,  神経の基礎医学  ,  中枢神経系 
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