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J-GLOBAL ID：201302243261518796   整理番号：13A0342087

ミツデウラボシの幼胞子体の定着における蘚苔類群落の役割

Effect of bryophyte communities on the establishment of young sporophytes of Crypsinus hastatus (Thunb.) Copel.

著者 (4件)： 水野大樹 (千葉大 大学院園芸学研究科) ,  竹崎大悟 (千葉大 園芸) ,  百原新 (千葉大 大学院園芸学研究科) ,  沖津進 (千葉大 大学院園芸学研究科)
資料名： 植生学会誌  (Vegetation Science)
巻： 29  号： 2  ページ： 105-109  発行年： 2012年12月25日 
JST資料番号： L4302A  ISSN： 1342-2448  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 1.ミツデウラボシの生育立地である乾燥した崖地は,胞子が雨水によって斜面下部へ流出しやすいだけでなく,前葉体が乾燥にさらされてしまうため定着しにくいと予想された。2.ミツデウラボシの生育立地に群落を形成していた蘚苔類に着目して,蘚苔類の被度とミツデウラボシの幼胞子体の分布を比較した。3.ミツデウラボシの幼胞子体は,蘚苔類群落が多く生育する小方形区ほど分布している割合が高かった。4.蘚苔類群落内は露出した地表面に比べ,散布された胞子が雨水によって流出しにくいため,定着しやすいと考えられた。5.蘚苔類群落内は湿潤環境が維持され,胞子の発芽や前葉体での受精が容易になるため,幼胞子体の分布密度が高くなると考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： *ウラボシ科 ,  *こけ類 ,  成長段階 ,  植物群落 ,  度 ,  生息環境 ,  共生
準シソーラス用語： *ミツデウラボシ ,  被度 ,  胞子体

分類 (1件)： 異種生物間相互作用  (EE01050A)

引用文献 (16件)：

• BRAUN-BLANQUET, J. Pflanzensoziologie. 1964
• 早坂祥彦. 蘚苔類と共存するシダ植物前葉体について-ミクロスケーリング-. 日本植物学会大会発表記録, 1997. 1997, 61, 143
• HIETZ, P. Fern adaptations to xeric environments. Fern ecology. 2010, 140-176
• 岩槻邦男編. 日本の野生植物 シダ. 1992
• 岩月善之助編. 日本の野生植物 コケ. 2001

タイトルに関連する用語 (5件)： 胞子体 ,  定着 ,  蘚苔類 ,  群落 ,  役割