文献

J-GLOBAL ID：201302244001890167   整理番号：12A1811396

沖縄沿岸における漂流・漂着ポリスチレン由来のスチレンオリゴマー汚染の分析

Analysis of Styrene Oligomer Contaminants Generated from Marine Debris Polystyrene on the Coast of Okinawa

著者 (10件)： 道祖土勝彦 (日本大学薬学部薬学科) ,  雨宮恵司 (日本大学薬学部薬学科) ,  佐藤秀人 (日本大学短期大学部建設学科) ,  岡部顕史 (日本大学理工学部機械工学科) ,  小川直人 (静岡大学農学部共生バイオサイエンス学科) ,  釜谷保志 (静岡大学農学部共生バイオサイエンス学科) ,  木暮一啓 (東京大学大気・海洋研究所) ,  西村昌彦 (東京大学大気・海洋研究所) ,  奥川光治 (富山県立大学工学部環境システム工学科) ,  楠井隆史 (富山県立大学工学部環境システム工学科)
資料名： 分析化学
巻： 61  号： 7  ページ： 629-636 (J-STAGE)  発行年： 2012年 
JST資料番号： F0008A  ISSN： 0525-1931  CODEN： BNSKAK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日本には毎年5から15万トンの海ゴミが漂着している.この漂着ゴミの70% がポリスチレン(PS)である.漂流・漂着PSは海洋環境でスチレンオリゴマー(SO)を発生すると予測される.本研究では,PS由来の化学物質/SOによる沿岸汚染を明らかにし,発生源に関する知見を得ることを目的に現地調査を行った.このためアジア大陸から発生した漂流プラスチックが漂着する代表的な島々である沖縄本島,八重山諸島(西表島・石垣島)において目視調査をすると共に調査地において海水,砂を採取した.採取した海水,砂の選択イオンモニタリング-ガスクロマトグラフィー/質量分析(SIM-GC/MS)からSO,[スチレンモノマー,フェニルエチレン(SM),スチレンダイマー,2,4-ジフェニル-1-ブテン(SD),スチレントリマー,2,4,6-トリフェニル-1-ヘキセン(ST)の混合物]が検出された.検出されたSOの最大成分はSTであり,海砂中で最大4400 ng/gのSTが検出された.検出されたSO組成は市販発泡ポリスチレン製品中のSO組成,精製ポリスチレン単独熱分解反応生成物のSO組成とほぼ同様の傾向であった.(著者抄録)

シソーラス用語： *ごみ ,  *ポリスチレン ,  *ビニル化合物 ,  芳香族炭化水素 ,  *オリゴマ ,  *分解 ,  *溶出 ,  海洋環境 ,  海洋汚濁 ,  現地調査 ,  沖縄県 ,  島 ,  GC-MS分析 ,  選択イオンモニタリング ,  二量体 ,  三量体 ,  海砂 ,  検出 ,  熱分解 ,  反応生成物
準シソーラス用語： スチレンダイマー ,  沖縄諸島 ,  海ごみ ,  海洋汚染 ,  *海洋漂着ゴミ ,  八重山諸島

分類 (5件)： 海洋汚濁  (SB02040B) ,  高分子廃棄物処理  (YH01020W) ,  ポリスチレン  (YH07120V) ,  ガスクロマトグラフィー  (CC04013U) ,  質量分析  (CC03013N)

物質索引 (3件)： 2,4,6-トリフェニル-1-ヘキセン ,  2,4-ジフェニル-1-ブテン ,  スチレン

引用文献 (27件)：

• KERSHAW, P. UNEP Year Book. 2011, 2011, 21
• 森口祐一. 廃棄物学会誌. 2005, 16, 243
• UNEP. http://www.unep.org/regionalseas/marinelitter/publications/docs/marinelitter_Flyer2009.pdf. 2009
• UNEP. http://www.gpa.unep.org/. 2011
• COLTON, J. B. Jr. Science. 1974, 185, 491

タイトルに関連する用語 (7件)： 沖縄 ,  沿岸 ,  漂流 ,  漂着 ,  ポリスチレン ,  汚染 ,  分析