抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
伝統的木造建造物では,木材を雨水や土壌水から保護するため銅金物が用いられてきたが,銅は殺菌作用を有することから,銅金物が木材の腐朽を抑制する可能性がある。そこで,銅金物を取りつけた部材を想定して,木材試験片を銅,黄銅,ガルバリウム鋼などの金属板でサンドイッチし,強制腐朽試験を行った。試験後,サンドイッチを解体して試験片の質量減少率を求めて金属板の腐朽抑制効果を評価した。オオウズラタケに対してはいずれの金属板も腐朽抑制効果を示さなかったが,カワラタケに対しては銅板,黄銅板が試験片の腐朽を抑制し,中でも黄銅板では質量減少を生じなかった。また,同じ銅でも抑制効果は銅板>銅金網で,銅と木材の接触面積が効果に影響していると考えられた。試験終了後の試験片の蛍光X線分析によると,銅板や黄銅板の周囲木材には広く銅が分布しており,銅金物から溶出した銅イオンが木材へ移行して腐朽を抑制したものと推察される。(著者抄録)