文献

J-GLOBAL ID：201302244271362529   整理番号：13A1771145

難溶性モリブデン化合物により被覆した種子による硫酸塩施用湛水土壌上のイネ苗立ちの改善

Improvement of Rice Seedling Establishment on Sulfate-Applied Submerged Soil by Seed Coating with Poorly Soluble Molybdenum Compounds

著者 (1件)： HARA Yoshitaka (Chikugo and Kurume Res. Station, Kyushu Okinawa Agricultural Res. Center, National Agriculture andFood Res. Organization)
資料名： Plant Production Science  (Plant Production Science)
巻： 16  号： 3  ページ： 271-275 (J-STAGE)  発行年： 2013年 
JST資料番号： L3405A  ISSN： 1343-943X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 直播栽培はイネ栽培の省力化が期待されているが,不十分な苗立ちがこの実施の広範な利用に対する主要な障害である。既に,硫酸塩施用湛水土壌上のイネの苗立ちが土壌へのカリウムモリブデン酸塩の施用により改善されることが報告されている。本稿では,難溶性モリブデン化合物による種子被覆の苗立ちに対する効果がモリブデン(Mo)の所要量を低減することを調べた。難溶性Mo化合物による種子被覆は硫酸塩施用湛水土壌における苗立ちを改善した。特に,アンモニウムリンモリブデン酸塩とカリウムリンモリブデン酸塩が有効であり,過剰な種子被覆により苗立ちを障害しないことを示した。Mo三酸化物は最廉価Mo化合物であり,これもまた有効であった。従って,これらのMo化合物による種子被覆は硫黄を多く含む浸水土壌におけるイネ苗立ちを改善する可能性をもつ。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *イネ ,  *直播栽培 ,  *植物成長 ,  *モリブデン酸塩 ,  *種子予措 ,  湛水 ,  被覆 ,  *硫酸塩 ,  省力化 ,  不溶性 ,  モリブデン ,  アンモニウム化合物 ,  カリウム化合物 ,  リン化合物 ,  硫黄 ,  *水田土 ,  硫化物 ,  *苗立ち ,  *植物生理 ,  改変

分類 (3件)： 稲作  (FC03020C) ,  発生,成長,分化  (EH02030U) ,  土壌化学  (FB04040C)

引用文献 (11件)：

• 1) Furuhata, M. 2009. Jpn. J. Crop Sci. 78: 153-162 (In Japanese).
• 2) Hara, Y. 2013a. Plant Prod. Sci. 16: 50-60.
• 3) Hara, Y. 2013b. Plant Prod. Sci. 16: 61-68.
• 4) Kawaguchi, K. 1944. Agronomy Research (Nougaku kenkyu) 36: 484-496 (In Japanese). (the journal title translated by the present author.)
• 5) MacLeod, J.A. et al. 1997. In U.C. Gupta eds., Molybdenum in agriculture. Cambridge University Press, Cambridge. 229-244.

タイトルに関連する用語 (8件)： 難溶性 ,  モリブデン化合物 ,  種子 ,  硫酸塩 ,  湛水 ,  土壌 ,  イネ ,  苗立ち