抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,高等教育機関において創造性教育や問題解決型授業の必要性が重要視されてきた。本文は,弓削商船高等専門学校専攻科海上輸送システム工学専攻において,創造力や問題解決力を養うための取り組みについて紹介し,問題点等について考察を試みた。創造性教育への取り組みは,海上輸送システム工学専攻における海事科学演習の時間に行われている。プロペラ設計理論を3週(100分×3)にわたり講義し,後にプロペラ模型の製造を行わせる。模型の製造は実習工場にて行い,多少の助言は与えるが製造過程においては自主的に行わせる。求めるのは時間制限と推進効率の良いプロペラ模型の製造である。プロペラ模型の製造方法については鋳造による製造,アルミ板による製造を選択させる。鋳物はアルミ板のような加工しやすい金属と異なり固い。この細かな凹凸を鑢を用いて手作業で取り除き,表面を磨きあげるのは困難となる。アルミ板による製造では,イメージした図をアルミ板に張り外形を切り出す事から始める。外形を切り出す工程においては,金属切断用の電動鋸を用いた。電動鋸では曲線を描きながら切外形を切り出す事は難しい。この工程においていくつかの問題点を学生が気付く事があった。