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J-GLOBAL ID:201302246220550820   整理番号:13A0839486

胸腺由来の制御性T細胞は共生微生物叢に対する寛容に関わっている

Thymus-derived regulatory T cells contribute to tolerance to commensal microbiota
著者 (11件):
資料名:
巻: 497  号: 7448  ページ: 258-262  発行年: 2013年05月09日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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自己免疫を防ぎ,共生微生物叢に対する寛容を維持する末梢の機構にはCD4+Foxp3+制御性T(Treg)細胞が関わっており,これらには胸腺で発生するものと,胸腺外でナイーブCD4+Foxp3-T細胞からの誘導によって発生するものが含まれる。これまでの研究から,胸腺Treg細胞と誘導性Treg細胞のT細胞受容体レパートリーはそれぞれ,自己および非自己抗原に対して偏っていることが示唆されているが,免疫病態の制御,例えば多様な種類の抗原によって誘導される腸炎などの不都合な炎症応答のような,免疫病態の制御へのこれらの相対的な関わりがどのようなものなのかは明らかになっていない。Treg細胞などのT細胞集団は自己抗原や微生物叢由来抗原,また食物に由来する抗原など,多様な抗原に曝露されるため,腸,特に結腸は,この問題を研究するのにとりわけ適した器官といえる。腸の環境は制御性系列への転換を増進し,ナイーブCD4+T細胞への寛容原性の抗原提示が起こりやすい傾向があり,これは腸の恒常性が微生物叢特異的な誘導性Treg細胞に依存していることを示唆している。今回,腸のTreg細胞の起源および抗原特異性を突き止めるために,CD4+Foxp3+T細胞およびCD4+Foxp3-T細胞のT細胞受容体レパートリーの1細胞ハイスループット塩基配列解読を行い,特定の共生細菌種に対するそれらの反応性を解析した。全てのリンパ系と,T細胞受容体のレパートリーが微生物叢の構成に大きく影響される結腸などの腸器官で,胸腺由来Treg細胞がTreg細胞のほとんどを構成していることがわかった。我々の結果は,腸の共生菌によって産生される抗原に対する寛容が生じるのを支配的に仲介しているのは,誘導性Treg細胞ではなく,胸腺Treg細胞であることを示唆している。Copyright Nature Publishing Group 2013
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分類 (2件):
分類
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白血球,リンパ球  ,  生体防御と免疫系一般 
タイトルに関連する用語 (4件):
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