抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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重合物質は簡単に分解しないため廃棄ポリマーの処理は大きな環境問題である。ゴム製品の生物的分解に関しての広範な研究が,ゴム廃棄物に伴う環境問題を解決するために行われてきた。本報告は天然ゴム及び合成ゴムの微生物による分解研究を概観したものである。ゴムを分解する微生物,細菌及び真菌は,環境中,特に土壌に広く存在している。プレート分析,走査型電子顕微鏡(SEM)観察,減衰全反射フーリエ転換赤外分光分析(ATR-FTIR)及びSturm試験は天然及び合成ゴムが微生物によって分解できることを示している。ラテックス除去タンパク質(Lcp)酵素及びゴムオキシゲナーゼA(RoxA)が天然ゴム及び合成ゴムの分解に関係している。Lcpはグラム陽性細菌Streptomyces属K30株及びRoxAはグラム陰性細菌Xanthomonas属35Y株から取得されている。天然及び合成ゴムの分解産物の分析によるとポリマー骨格の二重結合が酸化的に分解することが示されている。アルデハイド,ケトン及びその他のカルボニルグループは種々のゴム分解株の培養液から分解産物として検出されている。本総説は廃棄ゴムの処分に環境バイオテクノロジーを用いて生物分解する重要性を強調している。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.