抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
Na
2SO
4は,多方面用途ガラス調製成分として大量生産向けに有用である。ガラス組成のNa成分源,易融性共晶成分,高温分解による発生気相成分の浄化,酸化剤,界面活性化などの作用が知られる。その装入物中含有量に依存して,ガラス調製の物理化学過程とガラスの各種性質が支配される。Na
2O-CaO-SiO
2系ガラス浄化では,そのシリカ量と共にNa
2SO
4に依存して,SO
3量,Na
2O量が変化する。ガラス調製工程における装入物ないし成分間反応(熱分解,共晶形成,複炭酸塩生成,Na硫酸塩の脱酸と硫化物生成,シリカとの反応など)が知られる。ガラス調製反応の進行(反応促進,浄化剤作用)とガラス品質は,硫酸塩と還元剤(炭素,炭酸塩)との相互作用,化学的酸素要求量などに依存する。硫酸塩の影響下でガラス生成およびFe
2+/Fe
3+平衡移行(右へ光透過性増加)の酸化-還元条件が形成される。装入物およびガラス塊中硫酸塩の反応および作用段階,SO
2など吸収性と酸-塩基性質,酸化-還元電位との関係を考察した。工業条件下では,合理的なNa硫酸塩/還元剤比は,原料品質,装入物,温度-時間および酸化-還元条件などを考慮した実際工程ラインの3か月以上の具体的パラメータの統計学が必要である。