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J-GLOBAL ID：201302248272298099   整理番号：13A0980134

超高純度金属の実用化への道

著者 (2件)： 安彦兼次 (Univ. Pennsylvania) ,  安彦兼次 (東北大 金属材料研)
資料名： まてりあ  (Materia Japan)
巻： 52  号： 6  ページ： 259-265  発行年： 2013年06月01日 
JST資料番号： F0163A  ISSN： 1340-2625  CODEN： MTERE2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 金属を超高純度化すると極めて魅力的な特性が発現することが知られている。この現象を探求した結果,本来の性質を有する革新的金属(ナノメタル)を発掘する新しい概念”ナノ金属学”に到達し,2000年,国際会議で報告した。鉄を中心にして1)鉄などの金属(合金を含む)の超高純度化,2)超高純度金属に含まれる不純物元素の極微量定量,3)超高純度金属の性質及び不純物元素の効果の解明の研究を進めた。汎用金属との違いなどを解説した。超高純度電解鉄を水冷銅坩堝に装入し超高真空中で溶融精錬し,超高純度鉄の溶製に成功した。その純度は99.9996%であった。この鉄の不純物元素の定量,引張試験,破面観察,α-γ相変態,γ相域で熱間圧延した断面組織を調べた。ステンレス鋼のベースであるFe-Cr合金についても鉄とクロムを超高純度化して衝撃強さ,耐海水腐食性,応力腐食割れ,TIG溶接性を調べた。従来の鉄-クロム系ステンレス鋼に対して非常に優れた性質を得た。

シソーラス用語： *高純度金属 ,  実用化 ,  金属工学 ,  国際会議 ,  *純鉄 ,  *鉄合金 ,  クロム含有合金 ,  電解鉄 ,  真空融解 ,  純度 ,  定量分析 ,  相変態 ,  精錬 ,  機械的性質 ,  金属組織 ,  熱間圧延 ,  耐食性 ,  海水腐食 ,  溶接性 ,  ステンレス鋼 ,  TIG溶接 ,  破面 ,  衝撃強さ ,  性質 ,  組織 ,  強度

分類 (1件)： 研究開発  (WA01040V)

引用文献 (8件)：

• (1) K. Abiko, K. Hirokawa and S. Takaki edited: “Ultra High Purity Base Metals”, Proceedings of The First International Conference on Ultra-High Purity Base Metals (UHPM-1994), The Japan Institute of Metals, (1995).
• (2) K. Abiko, M. Hino, A. Hishinuma and Y. Iijima edited: “Ultra-High Purity Metals”, published as a special Issue of Mater. Trans. JIM, 41(2000), 2-237.
• (3) K. Abiko, Y. Iijima and S. Takaki edited: “Ultra-High Purity Metals”, published as a special Issue of Mater. Trans. JIM, 43(2002), 90-198.
• (4) 安彦兼次:まてりあ,特集「高純度金属研究の現状」,33(1994), 3-96.
• (5) 安彦兼次:まてりあ,特集「夢の金属へのアプローチ“基礎研究と高性能化”」,34(1995), 245-336.

タイトルに関連する用語 (3件)： 高純度金属 ,  実用化 ,  道