抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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レーザ加工条件で切断した各種アルミニウム合金板に形成する熱影響層の組織形態を調査した。電子後方散乱回折による組織観察と結晶方位解析を行った。それらにより下記の結果を得た。1)A1050-H18はレーザ切断の熱的影響で,伸長した繊維組織から等軸状の再結晶粒を呈した。また,繊維組織で発達したCopper方位とBrass方位は減少し,Cube方位が発達した。2)A6022-H18では合金元素の固溶や析出により回復・再結晶が抑制され,伸長した繊維組織と微細な再結晶粒を呈した。しかし,条件によっては粗大第二相粒子周辺でPSNが発生し,異常粒成長により一部の再結晶粒が粗大化した。3)両材料で発達したCube方位の面積率はレーザ方位よりも切断速度の条件が支配的である。4)レーザ切断の熱的影響は局所的塑性ひずみや転位密度を軽減するもので,その傾向はレーザ出力が増加,切削速度が低下するほど顕著である。