抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,戦前期都市計画における路線的商業地域指定について報告した。先ず,研究方法に関し,都市計画法制定から戦前期にかけて用途地域が指定された120都市計画区域を分析対象としたこと,これらの区域は,国立公文書館の検索システムで「都市計画」「地域指定」「用途地域」などのキーワードを入力し,得られた結果の中から用途地域指定された都市計画区域を抽出したことを報告した。次に,路線的商業地域指定の概要に関し,法制度における路線的商業地域の位置付け,路線的商業地域の指定の有無,都市計画街路との時間的関係を報告した。更に,新たな沿道型商業の創出の有無に関し,計画街路との関係,既往市街地との関係を報告した。加えて,路線的商業地域指定の広がりと既往市街地の関係に関し,路線的商業地域の配置と広がり,既往の沿道市街地との関係を報告した。それから,認可書類にみる路線的商業指定の実態と理由に関し,路線的商業地域の対象となった街路,路線的商業地域指定の理由を報告した。最後に,まとめとして,主に,既往市街地や既存街路との関係から,戦前期の路線的商業地域指定実態を明らかにしたこと,今後,戦後復興期の環状緑地帯,首都圏整備計画の近郊緑地,1968年の都市計画法改正における市街地調整区域の導入等,都市の大きさに関わる制度の変遷についての研究も行うことで,これからのコンパクトシテイのあり方について検討出来ることを報告した。