抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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nヘプタン/トルエンで置き換えたディーゼル燃料化学反応を組み合わせてKIVA-3V2コードを使い,ディーゼル機関の煤生成・質量濃度・サイズ分布を調べる詳細な煤モデルを開発した。このモデルは,アセチレンのアイソマと多環芳香族炭化水素PAH,および粒子表面へのPAH付着・煤生成・粒子表面成長の物理過程を含めた煤前駆体の影響を組合せる。最適な機関と単気筒ディーゼル機関の実験結果と比較して,この煤モデルは,模擬した気筒内燃焼圧力・熱放出率・点火タイミングが実験結果と良く一致する。模擬した二次元煤濃度の過渡的分布が,2色法を使って求めたものと良く一致し,模擬した煤排出の変化傾向が実験結果と整合する。したがって,この煤モデルを使えばディーゼル機関の各種条件における煤排出を正確に模擬・推定できる。さらに,燃焼初期段階では,熱分解反応と炭化水素燃料の重合によって粒径5~40nmの煤微小粒子が大量に生成する。燃焼中間段階では,煤粒子凝集・表面成長・PAHの付着によって成長を続け,粒径範囲を大きく拡大し,機関気筒内で大型粒子を生じさせる。燃焼最後の段階では,次の酸化反応の影響で粒径分布範囲が5~20nmに安定する。煤関連の量の詳細は,ディーゼル機関内の煤生成と酸化過程の見通しを得る貴重なデータになる。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.