抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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キャビテーション発生下NACA翼やClark-Y翼の実験において,キャビテーション数の低下に伴い揚力係数が一旦上昇後,急激に減少することが確認されている。そこで,本研究では,キャビティの非定常挙動と翼特性との関係を実験的に明らかにすることを目的に,Clark-Y11.7%翼を対象として,キャビテーション発生下における揚抗力を歪ゲージにより計測し,その値とキャビテーション非定常挙動との関連性を考察した。以下のことを明らかにした。1)迎え角α=8.0°においては,平均揚力はキャビテーション数(σ)の低下に伴い一旦微増した後に減少した。部分キャビティ振動が生じるσの範囲では揚力は緩やかに減少し,遷移キャビティ振動が生じるσの範囲では揚力は急激に減少した。平均抗力は部分キャビティが生じるσの範囲内で減少した。2)α=2.0°においては,σの低下に対して平均揚力の増加は見られず部分キャビティ振動が発生することなく遷移キャビティ振動が発生し,平均揚力は急激に減少した。一方,平均抗力は遷移キャビティ振動が生じる直前に一旦上昇し,その後減少した。3)遷移キャビティ振動時には,その低周波周期の間にスパイク状の圧力変動が複数回に亘り観察され,それらはクラウドキャビティの剥離,シートキャビティ消滅,クラウドキャビティの崩壊にほぼ対応することが分かった。