抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本校(仙台高等専門学校)の教育用電子計算機システムは,UNIX系OSとWindows系OSの両方が使えるデュアルOSシステムとして構築してきた。これは,基礎および高度プログラミング教育のみならず,コンピュータリテラシ,コンピュータ支援教育(CAI)なども実施されることから,多様なアプリケーションソフトウェアを実行できる環境が必要であるためである。ただし,このように2種類のOSを備えることは,端末の2倍の数のOSを管理する必要があり,管理コストが高くなるという問題がある。そこで,ディスクレス端末を用いたネットワークブート方式を採用することにより,端末の耐故障性の向上と管理作業の低減を目指した。この方式では,端末にはハードディスクを備えず,配信サーバから必要に応じてOSやアプリケーションソフトウェアを端末に転送するごとにより端末を利用できる。今回,本システムを更新した。本報告では,新システムの設計方針と実際の構成内容を紹介し,ネットワークブートで心配される端末を一斉起動した場合の起動時間の測定結果について報告する。新システムでも,ネットワークブート方式は管理コストが低く,かつ,安定に運用できることが示された。また,ネットワークブート型で問題となりやすい利用者端末の一斉起動時の起動時間を実測した。その結果,電子計算機室46台,CAD・CAI 実習室46台の一斉起動時間に大きな違いはなく,前システムで見られたネットワーク構成の違いによるボトルネックはなかった。また,また両室92台の利用者端末の一斉起動も問題なく実現できた。利用開始から約1年間,大きな障害なく安定に運用できている。今後も,運用しながら本システムの得失を検討し,次回の更新(平成29年)に役立てたい。