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J-GLOBAL ID：201302251028084983   整理番号：13A0342143

福島原発事故による海洋汚染と漁業被害

著者 (1件)： 乾政秀 (水土舎)
資料名： 漁業経済研究  (Japanese Journal of Fisheries Economics)
巻： 57  号： 1  ページ： 47-61  発行年： 2013年01月15日 
JST資料番号： L6238A  ISSN： 0433-0323  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文では,東日本大震災に伴う福島原子力発電所の事故が発生して1年半が経過した時点での放射能汚染による漁業被害の現状と漁業再開に向けての現地の動きをまとめた。コウナゴ,ホッキガイやアワビなどの貝類,イカやタコなどの頭足類では,事故直後高かった放射性セシウムの濃度が時間の経過とともに減少し,事故後1年を経過した時点で不検出となった。しかし,底生魚では事故後1年以上経過してもなお高い濃度の放射性セシウムが検出され,出荷制限値を超える個体も多い現状であった。また,低レベル群の水産生物の中で科学的に安全が確保できる水産生物から段階的に漁獲し,対象種を拡大していくという,福島県が現在進めている漁業復興戦略の課題についても指摘した。

シソーラス用語： 震災 ,  *原子炉事故 ,  漁業 ,  *放射能汚染 ,  *水生動物 ,  福島県
準シソーラス用語： *海洋汚染 ,  *漁業被害 ,  水産業 ,  東日本大震災 ,  復興 ,  福島原子力発電所 ,  放射性汚染

分類 (3件)： 環境の汚染及び防止  (MB02030K) ,  水産業一般  (FH01010S) ,  海洋物理学一般  (DC06010K)

引用文献 (4件)：

• 日本再建イニシアティブ:福島原発事故独立検証委員会調査・検証報告書(2012)
• 国会事調:東京電力福島原子力発電所事故調査委員会要約版(2012)
• 福島県水産課:福島県海面漁業漁獲高統計
• 農林水産省:2008年漁業センサス

タイトルに関連する用語 (3件)： 福島原発事故 ,  海洋汚染 ,  漁業被害