抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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今日わが国では,高齢化の進展や介護保険制度の導入等によって,高齢者介護事業の主たる担い手である社会福祉法人の重要性は以前にも増して高まっており,その効果的かつ効率的なマネジメントが求められている。しかし,社会福祉法人のマネジメントは,従来,部分的にしか解明されておらず,包括的かつ実証的な分析が必要である。本研究では,北海道を拠点に高齢者介護事業を行っている296の社会福祉法人への質問票調査にもとづいて,社会福祉法人の環境-戦略-組織特性-組織成果間の相互関係の解明を試みた。分析の結果,次の4点が明らかになった。(1)社会福祉法人においては,有効な3つの競争戦略(コスト志向戦略,差別化志向戦略,差別化・コスト併用戦略)が存在する。(2)環境不確実性の認知が異なる場合,採用される競争戦略は異なる。(3)競争戦略が異なる場合,採用される組織特性は異なる。(4)競争戦略が異なる場合,有効な組織特性の組み合わせは異なる。(著者抄録)