文献

J-GLOBAL ID：201302252483923310   整理番号：13A0760143

日本海産異尾類-II.響灘で獲れたイガグリホンヤドカリ

Anomuran Decapods from the Sea of Japan-II. Pagurus constans from Hibikinada Sea

著者 (4件)： 土井啓行 (下関市しものせき水族館海響館) ,  石橋將行 (下関市しものせき水族館海響館) ,  石橋敏章 (下関市しものせき水族館海響館) ,  本尾洋 (日本海甲殻類研究会)
資料名： ホシザキグリーン財団研究報告  (Bulletin of the Hoshizaki Green Foundation)
号： 16  ページ： 247-250  発行年： 2013年03月31日 
JST資料番号： L4350A  ISSN： 1343-0807  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： イガグリホンヤドカリの分布域は北海道から九州の日本海,太平洋とされているが,山口県~鳥取県沖の山陰西部海域からのイガグリホンヤドカリの報告は見あたらない。本論文で,著者らは西部山陰海域からイガグリホンヤドカリの1個体を得たので報告した。採集個体は2012年2月13日山口県下関市蓋井島西北西沖30kmの水深90mの砂泥域においてフグ延縄漁により得られたものである。頭胸甲長13.1mm,頭胸甲幅8.5mm,盾甲長8.8mm,腕節は長節や前節よりやや短く,前節がそのうちで最も長かった。歩脚や鉗脚に黒褐色の斑紋があった。この雄個体は腔腸動物のイガグリガイウミヒドラの内部に生息したまま,生きて羅網していた。

シソーラス用語： *異尾類 ,  山口県 ,  モルフォロジー ,  腔腸動物
準シソーラス用語： *イガグリホンヤドカリ ,  ヤドカリ ,  形態学 ,  *生息記録

分類 (2件)： 動物生態学一般  (EE03010W) ,  異種生物間相互作用  (EE01050A)

引用文献 (22件)：

• Asakura, A. (2006) Shallow water hermit crabs of the families Pylochelidae, Diogenidae and Pa- guridae (Crustacea: Decapoda: Anomura) from the Sea of Japan, with a description of a new species of Diogenes . Bull. Toyama Sci. Mus ., 29: 23-103.
• Harada, E. (1968) Ecological and biological pro- duction of Lake Naka-umi and adjacent regions 5. Seasonal changes in distribution and abun- dance of some decapod crustaceans. Spec. Publ. Seto Mar. Biol. Lab., Ser. If , Part II : 75-103.
• 岸田 隆(1963)山陰近海の異尾類採集と飼育, 25(4):41-45.
• Komai, T. and M. Imafuku (1996) Redescription of Pagurus lanuginosus with the establishment of a neotype, and description of a new closely related species (Decapoda: Anomura: Paguri- dae) Jour. Crust. Biol ., 16 (4) : 782-796.
• 駒井智幸・丸山秀佳・小西光一(1992)北海道産 の十脚甲殻類の分布リスト.甲殻類の研究.21: 189-205.

タイトルに関連する用語 (3件)： 日本海 ,  異尾類 ,  響灘